はじめの一歩11月号(通算第56号)
言葉のパワー
師岡 扶美子
私が保育の仕事を始めて、一年目の頃の話です。
試行錯誤しながらも日々学ぶことが多く保育の奥深さを感じました。そんな中、子ども達からはもちろんですが、保護者の方からも心温まる一言をいただいた事がありました。その方は、一年の最後の日にこうおっしゃいました。「先生が毎日笑顔で、おはよう!と子どもを迎え入れてくれた事。当たり前のようでそうではないのですよね。一日も休まず、毎朝笑顔で待っていてくれた事。子どもがどんなに安心したでしょう、ありがとうございました。」と・・・。新米で至らなかった事も多いであろう私に、そんな言葉を残してくださったお母さん。今でも忘れません。その言葉が心の糧となり、それ以来“言葉”が人に与えるパワーの素晴らしさを知りました。子ども達・保護者の方の心に寄り添える保育・言葉掛けができたら・・・と思いながら、今も保育をしています。
今までの人生の中で、皆さんの心に残った一言はなんですか?