子育て、大変だけど楽しい。辛いときもあるけど嬉しいことがいっぱい。
お父さんも手伝ってくれるけど、もうちょっと一緒のいてくれる時があったらもっと嬉しいけど・・・
 古里保育園では子育て奮闘中の皆様と同じ視線で考え、共に成長していきたいと、親として、
保育士として、栄養士としてそれぞれの立場から子育てに関する情報を発信してまいります。

はじめの一歩11月号(通算第68号 )

『小中保スポーツ大会』

荒木絵里香

私は今年度から保育士として、古里保育園で子どもたちと一緒に生活を始めました。
先日、小中保のスポーツ大会に初めて参加しました。古里地区では毎年、古里の小学校・中学校・保育園の保護者の方と先生方が合同でスポーツ大会を行っていて、もう何十年も続いているとのことで驚きました。子育てや教育に保育園・小学校・中学校と縦の繋がりが重要になっている今、古里地区ではずっとこのような行事が行われていることがとても素敵だと感じました。
スポーツ大会では、小中保が混合でチームを作り、ビーチボールバレーとグランドゴルフで順位を競います。誰でも初めてでも楽しめるこの2つの競技も魅力の1つです。初参加の私は、緊張と不安もあったのですが、皆さんとても気さくに、優しく接してくださり、あっという間にチームは打ち解けていました。何よりすごいのは、校長先生や園長先生も本気で参加していることです。「本気で参加している」「楽しんでいる」「勝負に真剣」先生方のそんな姿を見て、「自分も頑張ろう!」そんな気持ちになれました。子どもたちにも同じことなのだと思います。大人が、本気で・楽しんで・真剣に・・・そういった姿は子どもたちにも自然と伝わっているのでしょうね。最後には順位が発表され、景品もいただけました。
スポーツ大会で交流をもった後は、懇親会です。みなさん本当に仲が良くて、会話を始めると、え!?こことここが繋がっていたの?なんて事が沢山ありました。皆さん、どこかで繋がりがあること、短い時間の中でそこまでのお話ができるようになること、奥多摩ならではの温かさを感じました。そんな中、ある保護者の方がこんなことを言っていました。「古里ではほとんどの子どもが、保育園・小学校・中学校とずっと一緒に成長していくので、10年以上幼馴染の同級生です。ずっと一緒に育っていきます。ということは、保護者の私たちも10年以上同級生でずっと一緒に子育てをしているのです。」と。すごいですね。いじめや不登校・学級崩壊・子育ての孤立化などが問題となっている今、この古里地区では、小中保が密な連携をとれていること、皆で一緒に子育て・教育ができていること・・・今でも当たり前のように行われていることが本当に素晴らしいことだと思いました。
10月の末には、古里と氷川が合同でのふれあい祭もありました。こうして、横の繋がりも連携がとれている、奥多摩町。どこの町でもこのような交流や連携が持てていたら、教育現場や子育てをするご家庭でも問題は少なくなるのではないでしょうか。こんな素敵な奥多摩町で、お仕事ができることを嬉しく思えたひと時でした。