子育て、大変だけど楽しい。辛いときもあるけど嬉しいことがいっぱい。
お父さんも手伝ってくれるけど、もうちょっと一緒のいてくれる時があったらもっと嬉しいけど・・・
 古里保育園では子育て奮闘中の皆様と同じ視線で考え、共に成長していきたいと、親として、
保育士として、栄養士としてそれぞれの立場から子育てに関する情報を発信してまいります。

はじめの一歩10月号(通算第91号 )

奥多摩生活『秋』

須﨑満喜子

 朝晩、肌寒く感じる季節になりました。
 先日の朝、我が家の2階のカーテンを開けてみたら、なんと裏の茶の木の根元に、まるで重機で掘ったかのような大穴がぽっかりあいていた。
人間の手では草や木の根っこがはびこっていて、そうそう簡単にはできないことだ。
翌日、オレンジ色のベストを着た猟師が犬を放ち獲物を探している様子。そのうち猟師たちの叫ぶ声が、あちこちで大声となりざわめき始めた。
「パン!パン!」猟銃の音が山間に鳴り響いた。有害駆除として捕らえられたイノシシ、なんと120㎏級の大物だったそうだ。
 夜には車を走らせれば、目の前を突然シカが横切る。近所の人はシカがぶつかってきて車が凹み、ポンコツになってしまったとのこと。
 昼のぽかぽか陽気の時は、窓を開ければサッシの溝に通称コブタムシ(カメムシ)がびっしり。なるべく刺激を与えないようにそっと捕るものの、
数が多すぎて嫌になる。洗濯物や本の間、カバンなどあらゆるものに入り込んで悪臭をまき散らすので、そのままにしておくわけにはいかない。
貴重な休日、掃除の手間が倍はかかる。
園庭では園児がおもちゃのカップにかぶせた蓋のお皿を開けながら、「見て見て!」と近寄ってくる。中を覗けばコブタムシがごそごそ動いている。
「触ると臭いんだよね。」と真顔で言う子に(勘弁してください・・・)と心の中でつぶやきながら笑顔で頷く。

奥多摩に住んで20年余、たくさんの獣、虫に遭遇してきた。慣れたといっても慣れたくない。まだまだ自然がいっぱいの奥多摩、ここも東京なのですよね。