はじめの一歩5月号(通算第74号 )
「探り」ながら
石田 良安
子どもはかわいい。
でも「子育てしてます」というはっきりとした実感はない。
自分がおなかを痛めて産んだわけでも、母乳をあげてきたわけでもないし、日々の生活で悪戦苦闘しているわけでもないからだろう。
自分は宇宙や科学のことが好きだ。
子どもから宇宙の話が飛び出すと「来た~~!!!」とばかりうれしくなって熱く語ったり絵で説明したり、盛り上がってしまう。
「宇宙ってどこまであるの?」
「どこから宇宙?」
「水の中ってさぁ、宇宙みたいなんだよ!」
子どもがいろいろ疑問に思ったり、自分で考えて答えを出したりして、成長していくのがおもしろい。
予想もしなかった突拍子もない答えがでてくるのもまたおもしろい。
男親が子育てに参加できていると感じるうれしい時間だ。
うれしくなってすぐ教えようとしてしまうけど、これでいいのかな?と、ふと思ったりもする。子どもの無限の成長の妨げになってもいけないのだろう。
うまい関わりを探りながら子どもの成長に関わっていきたい。
そのうち、オレの知らないことを熱く語られたりするのかなあ?
そんなときは、うれしくって酒がうまいんだろう。