子育て、大変だけど楽しい。辛いときもあるけど嬉しいことがいっぱい。
お父さんも手伝ってくれるけど、もうちょっと一緒のいてくれる時があったらもっと嬉しいけど・・・
 古里保育園では子育て奮闘中の皆様と同じ視線で考え、共に成長していきたいと、親として、
保育士として、栄養士としてそれぞれの立場から子育てに関する情報を発信してまいります。

はじめの一歩8月号(通算第65号 )

『クスリな食べもの?!』

        来住野聡美

 毎日暑い日が続いていますが、今はトマトやきゅうり、ナス、かぼちゃなど夏野菜がとてもおいしく、私も毎日のようにいただいています。これらの野菜は給食でも様々な料理で登場しますが、私はかぼちゃの煮物を見ると必ず思い出すことがあります。
 恥ずかしいお話ですが、小学生の頃は煮物があまり好きではなくて、自分からなかなか口に運ぶことができませんでした。かぼちゃの煮物もその一つだったのですが、食卓に登場すると決まって祖母が「かぼちゃはクスリだから1つ食べなさい」と言い、私が食べるまで見ているのです。どういうわけか、祖母がそのように声をかけるのは、かぼちゃの煮物の時だけだったのですが、私も「クスリ」と言われると聞こえが悪くて、余計に抵抗感が出てきてしまい、その上、食べるまで見られているので、どうしてもおいしく食べることが出来ませんでした。
 あれから何年が経ったでしょうか、あれ程苦手なはずであった「かぼちゃ」もいつの間にかおいしく食べられるようになり、今では大好きな野菜の一つとなりました。それは、かぼちゃはクスリのように万能な食べものだから、せめて1つでも食べてもらいたいという祖母の優しさがわかったからなのかもしれません。
私にとってかぼちゃの煮物は「おいしいクスリ」となる特別な食べものなのです!