子育て、大変だけど楽しい。辛いときもあるけど嬉しいことがいっぱい。
お父さんも手伝ってくれるけど、もうちょっと一緒のいてくれる時があったらもっと嬉しいけど・・・
 古里保育園では子育て奮闘中の皆様と同じ視線で考え、共に成長していきたいと、親として、
保育士として、栄養士としてそれぞれの立場から子育てに関する情報を発信してまいります。

はじめの一歩1月号(通算第82号 )

「日本の文化」

荒木絵里香

「あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!」
新年を迎えて保育園に来ると、子どもたちの方から自然と新年の挨拶をしてくれました。ご家庭で新年のご挨拶を教えていただいたのでしょう。
おせち料理を知っていますか?食べましたか?何が入っていましたか?と聞くと、
「おせち料理知ってるー!」
「おばあちゃんのおうちで食べた!」
「小さいお魚があった!」
「かまぼことかのこと?」
と、次々に声があがりました。
中には、「くりきんとんはお金持ちになれるんだよ!」と、おせち料理の意味を知っている子もいました。これもご家庭で教えていただいたのですね。
しかし現代では、日本にはお正月におせち料理を食べる風習があること、おせち料理にはそれぞれに意味があること…なかなか知る機会が少なくなっているのではないかと感じます。
また、ソーシャルネットワークが主流になっている今、“年賀状”というものも、数が減ってきているのではないかと思います。私もその一人ですが、友人の近況を知る手段として、ソーシャルネットワークが主な情報源となってきています。結婚、出産、子どもの成長…ソーシャルネットワークを通じて知ることが多くあります。そんな中、年賀状を送ってくれる友人は貴重に思いますし、温かさを感じるなぁ…と実感しました。
私も年長組の子どもたちに、手作りの年賀状を渡してみました。それを見た子どもたちは…
「これ先生が手描きで書いたの!?」
「先生!これ番号書いてないよ!!(お年玉番号のこと…)」
「先生ありがとう!」
「私も先生に年賀状書く!!」
「年賀状初めてもらったー…」
とそれぞれに感想をくれました。年賀状の温かさというのは、こういう所にあるのかなぁ…と感じた瞬間でした。一生懸命書いた相手のことを思ったり、書く方も、相手の喜ぶ顔を思い浮かべたり、特別な物を頂いたという思いであったり、何より、後に残るということかな…と。
おせち料理や年賀状といった、昔から日本に伝わる風習には必ず意味がある。
それを便利になった世の中から消してしまうことはしてはいけないことだと、守っていかなければいけない日本の文化だと感じた新年の始まりとなりました。
小さな子どもたちに、これからの未来を担う子どもたちに、しっかりと伝えていかなければならない日本の文化。まずは私自身が、様々な日本の文化に触れ、学んでいかなければならないと、強く感じたお正月となりました。